zineを売ると言う事。②

こんにちは。

Books DANTALIONの堺です。

さて、昨日の続きですが、今日は②個展会場などで販売する。についてお話したいと思います。

フェアと違うところは、
①zineのイベントではない。

と言う事です。

カフェやギャラリースペースなんかで写真やイラストの展示などのいわゆる個展やグループ展なんかで置くと言う事です。

ちなみに売り方②はどちらかというとアーティストやモノづくりの人に向いている方法と言えます。

街に出れば色んなカフェで個展の告知などのフライヤーを目にする事ができると思います。開催する個展で作品を置くと同時に作品集のようなものをzineにして配布、もしくは販売すると言うやり方が②になるわけです。

最近、よく大阪でも個展でzineを作って売ったり配布したりする方が多くなってきたと思います。

置く冊子は大きく分けて2種類あります。

一つは大体が300円〜500円くらいのコピー機を使ったzine。


例マッチョドラゴン2
http://www.books-dantalion.com/SHOP/D-0142.html


もう一つは、印刷にかけたり、良い紙で家庭用プリンターで出した、1000円前後〜2000円前後のリトルプレス。

例:dam dam juice
http://www.books-dantalion.com/SHOP/D-0130.html


大体がこの2つです。

もちろん後者は売っているものが多いのですが前者のコピーzineは無料で持って帰る事ができるようになっているケースも少なくありません。

さて、この、②の個展会場で売ると言う事のメリット、デメリットについてお話したいと思います。

まずメリットですが

①直接お客さまに販売できる。
②個展に興味のある方に来てもらっているので購買率が高い。
③一週間前後販売、配布できる。
④引き続いてギャラリーやカフェで委託できる可能性がある。

そしてデメリットですが

①ギャラリー、カフェによっては販売手数料がかかるケースもある。
(大体3割くらいです。)
②売れ残った場合、次の機会まで在庫となる。

という感じでしょうか。

メリットは結構あります。
例えば、展示内容についてのzineだとすると次に個展を開催する時にギャラリーやカフェに対して営業がしやすいという点です。
どういう展示をして、どれだけ人が来るのかがよくわかるからです。
また、本にして配ることにより、第三者が見て思わぬ仕事や依頼が舞い込むケースも多々あります。

実は②個展で配ると言う事の大きなメリットは、次の『出会い』に繋がりやすいと言う事が挙げられます。

これは個展を開いている人にとってはとても有益な事だと思います。

少し前までは、ブックという作品集個展会場に置いている方が多かったのですが、ここ一年程でzineやリトルプレスを置く人をよく目にします。

ブックを見て、いいなー。これが本になったら良いなぁー。と思う来場者の人はきっと多かったように思います。
その証拠にポストカードを置く作家さんや、それを買い求める人がいたのですから。

zineという本来の初期衝動からくる本づくりではなく、アートブック感覚で作るzineというのも立派なzineです。その場合、値段も1000円前後で付けても個人的には良いと思います。

決してお金儲けを推奨するわけではありませんが、個展会場を借りるお金だって安くないので、こういうzine文化があれば、より多くの個展が開かれる可能性も高くなると思います。

見る限りですが個展会場で自分のzineを置く事は決してマイナスでないと思います。(少しばかり金銭がかかりますが。)
ぜひ試して頂きたい方法だと思います。

さて、次は③カフェや本屋にzineを委託する。です。
実はこのテーマが一番、みなさんが気になるところだと思います。
ご期待下さい。

ご意見、ご感想など頂けると幸いです。

Books DANTALION

http://www.books-dantalion.com