こんにちは。
Books DANTALIONの堺です。

今回、新商品として「Books DANTALION 気まぐれzineセット」を発売しました。
1000円コース
http://www.books-dantalion.com/SHOP/D-0085.html
2000円コース
http://www.books-dantalion.com/SHOP/D-0067.html

どう言うものかと言うと、その日の気分によって店主がzineを詰めて送るというもの。とてもシンプルですね。

zineやリトルプレスを作っている人も、それを手に取って見る人もまだまだ少ない日本。
ましてや、数ある中でweb上でzineやリトルプレスを選ぶということは多分、zineを買ったことがある人か、とても好奇心の強い人のどちらかだろう思います。


誤解を招きそうですが、僕は元々、zineやリトルプレスに強い興味があったわけではなく、あくまで本屋で普通に売っている書籍の仲間(京都の恵文舎一条寺で見た)として捉えていましたので、最初にzineを見たときは「何だこれ?」と思ったことをよく覚えています。


しかし、日本中(最近は世界)からzineやリトルプレスが毎日送られてくる、このDANTALIONの日常は、多分もう他の人とは感覚の意味で、大きくずれてしまっていると感じるようになりました。


例えば、どんなに素人の人が作ったzineでも、DANTALIONに送られてきて、封筒を開けて手に取った瞬間、それはもう、我が子のように可愛くてしかたなくなってしまう、この不思議な感覚は、きっとzineを作っている人にすら理解されないだろうと思っています。


誰が言ったかは忘れましたが「zineは飛行機の上からばらまく手紙のようなものだ」と言っていたことを思い出しました。


本来、特にzineは売るものではなく、周りの親しい人に配る、いわゆる、作り手に近いコミュニティーの人々に配るものであることが、zineの性質上、正しいように思えます。
なぜならそのzineやリトルプレスの内容は、作者の事をある程度、知っているからこそ楽しめたり、理解できたりする内容であることが多いからです。


ですからDANTALIONのようにzineを売るということ、とくにweb上で売ることは、本来のその持ち味を消しているようにも思えます。


ただ、DANTALIONのように毎日、お会いしたこともない人からzineが届くようになると、何だか遠い国に行った友達からエア・メールが届いたようなそんな不思議な気分になります。


だからこそ、zineやリトルプレスに興味はあるけど、購入に二の足を踏んでいる方は、リアル店舗なら、自分の感覚のみを頼りに選んで欲しいし、webで購入するにしても難しいと思いますが、迷わず自分の感覚で選んで欲しいと思います。


そしてそれらが届いたときには、AMAZONで注文したような感覚ではなく(AMAZONは僕もよく使いますので嫌いではないです。)友人から届いた手紙のような、あの体温が残ったような不思議な感覚をぜひ味わって欲しいと思います。


zineが届くということに「何だこれ?」となってしまうかもしれませんし、その不思議な感覚に病みつきになるかもしれません。


つまり、zineを買うと言うことは、慣れていなければ、そのくらい作り手の思い、書店の思い、そしてお客様の期待値に誤差がでる商品だと僕は思います。


少し長くなりましたが、それでも、まだまだマイナーなこのzineやリトルプレスと言うものの面白さにはまって頂けばとても嬉しいです。


読んで面白いなーと思ったらぜひ、あなたもzineやリトルプレスを作って下さいね。


それがまた誰かにとっての体温ある手紙になりますように、Books DANTALIONは存在します。